暑い日には、ソーメンをお昼ご飯に食べたくなりますね。
さらに、もっと楽しくソーメンを食べるには?
やっぱり「ソーメン流し」でしょう!ソーメン流しをするには、竹で作られたソーメンの道と流れる水が必要になりますね。
さぁ、ゼロから始めるソーメン流しの作り方スタートです。
森に竹取りに行く
竹林に竹を刈りに行きましょう。竹は勝手に刈っていいわけではありません。どの竹林にも持ち主がいますので、先ずは持ち主さんに交渉しておきましょう。
竹林に入るときは、蛇や電柵に気をつけます。また、山道は急なところや落ち葉の上などは滑りやすいので道選びにも気を付けます。
森や竹林は日陰が多いですので、そこにはヤブ蚊が多くいます。虫除け対策も忘れずにしておきましょう。
さて、いよいよ竹選びです。竹林ですので、たくさんの竹があります。その中でソーメン流しに良さそうなものを選びます。
・太からず細からず適当なもの
・表面が綺麗なもの
・まっすぐに伸びているもの
・節の長さが長いもの
竹を切るときは、のこぎりを使います。ある程度、刃が入っていったら、補助の人が奥側に押してやると切りやすいでしょう。
刃が全部入り切ることができたら、まずは切り取った竹を地面に下ろします。
そして、人や物にぶつからないように、気をつけながら切り口側を引きながら倒していきます。竹の丈は思ったよりうんと高い。
子どもたちからも感嘆の声が上がりましたよ。
「デッカ!!」
竹処理の仕方
竹は丸ごと持ってくるのではなく、使う分だけを切り取ってきます。
切り取る前に、まずは枝打ちをしましょう。そして、使う長さを決めるのです。
切るときは、竹と垂直に立ち、足をしっかりと開いて踏ん張れるようにしましょう。鋸は押して引いてを繰り返すのですが、引くときに切れています。
ある程度切り込みが入ったら、支えの手と反対側の竹を軽く持ち上げると、子どもも最後まで切流ことができました。
切り出した竹をソーメン流しをする会場に運びます。
そして、まず竹を縦に2つ割くのです。そのときは鑿(ノミ)を使います。真ん中にノミを立てたら、上から金槌でトントンと打ち込むのです。
すると、竹は少しずつ2つに割けていきます。
2つに割けたら、次に竹節を取り除きます。このときは、金槌の釘抜きの方を使って、節を叩いて抜いていくようにしました。この作業は子どもも参加できます。道具を使った作業をするときは、周りに他の人がいないかをチェックしてからすること、また子どもたちにも道具を使った作業をしているときは手を近づけないようにすることなど、事前に約束をしておくとよいでしょう。
竹は2つに割いたので2本の半パイプができています。その2本やもっと長くしたいときは、さらに竹を取ってきて割いて半パイプを作るとよいでしょう。
そして、オリジナルのソーメンコースを作るとなお楽しいものです。
できた竹製半パイプを使ってコースを作ります。流すということは、傾斜をつけないと水は流れません。また水が必要なので、水道につないだホースが届く場所をスタートにして、そこから傾斜をつけていくことになります。傾斜を作るために、私たちは高さの違うクーラーボックスなどを置いて作りました。
自分で作っていないくても楽しいソーメン流しですが、今回は自分たちで力を合わせてソーメン流しコースを作りました。
ソーメン流しの後は
残暑厳しい日でもあったので、川遊びに行ってきました。川に入ると冷んやり、やはり秋の訪れを感じずにはいられませんね。
川と言っても、膝までの深さです。大人も一緒に入って安全に遊びました。
子ども心を忘れない大人たちは、カニを見つけたり、カエルを見つけたり、子どもたちに捕まえてみせては、目をキラキラさせていました。
子どもたちの感想を聞くと、「川遊びが楽しかったです!」とのこと。あんなに汗水流して作ったソーメン流しは何処へ・・・(笑)
子どもたちは、何時も興味津々で、川で見つける生き物にワクワクしていました。
親御さんたちの感想より
あるお母さんが言いました。
「私自身も竹取りなどをして楽しかったですけど、子どもが目の前で頑張っている姿を見れて嬉しかったし、その姿から元気をもらえました。」
そうなんです!親子で一緒に活動するということは、その子どもの成長した瞬間を真横で見ることができる喜びがあります。
他では子どもだけ参加して体験するものもありますが、私たち山人クラブでは親子での時間を大切にしてほしいと考えています。
あるお父さんが言いました。
「竹を切ったり、割ったりして、体を動かしてスッキリしました〜。」
そうなんです!日頃はデスクワークで足腰固まってしまった体を森に入ったり、竹切りなどの作業を通して体を大きく動かしたおかげで、体も気持ちいい。そして、緑の中で活動をして心もスッキリ!また、新しい1週間も頑張れそうということです。
日頃見れない父親や母親の大工姿を見て、またひしぶりにパートナーのかっこよさを再認識したり♡
我が子のやる気や粘り強さ・優しさなどを見ることができたと思います。
私たちが親子向けのアウトドア遊びをするのは、まず大人たちがワクワクしてほしいのです。
もちろん、子どもたちにも小さいうちから自然体験は大切だともわかっていますが・・・。
ストレス社会で疲れた大人が多い現在、憧れられるようなワクワクした大人が子どもの傍にいてほしいと考えています。
親子でアウトドア遊びをすると、メリットがいっぱいですね。
さて、来月は何しようかな〜。
今回の「竹刈りから始めるソーメン流し」のレポートはこちら