前回までの記事はコチラ→僕がアマゾンに惹かれるわけ(1)
こんにちは〜、酋長です。
今まで自分のやりたかったことを一つ一つ叶えてきた。その中のアマゾン川筏下りをレポートしている。
では、3回目のスタートです。
初アマゾン!初筏!!
このとき、僕は初南米であり、初アマゾンであり、初筏であった。
アマゾン川の源流地帯アプリマック川の流れは緩やかで、川幅は50メートルほど。
両岸は深い森に覆われている。
それまで、アンデス登山で、雪・氷・岩という無機質な世界で活動してきた。
一転してここは生命溢れるところ。
森に入れば無数の動物や昆虫、苔や微生物がいる。
ゆったりとした流れに身を任せ、どのくらいボーっとしていただろうか。
「はっ!!」
突然の瀬音で我に返る。
アマゾン川で急流が出てきたときの対処方法
前方を見ると、川が大きく蛇行し、波だっている。
流れは速くなり、カーブの外側へと筏はもっていかれる。
吸い寄せられるように崖が近づいてくる。
まともにぶつかれば筏はバラバラになるだろう。
そこで筏の上に中腰になり、
棒を持って全身の力を込めて崖を押し返す。
「トォリャ〜〜〜〜〜〜!!」
連続して何度も何度もこの作業を繰り返して、
崖から解放されると、また緩やかな流れとなる。
そういえば、写真で見たアマゾン川は、蛇行の繰り返しだった事を思い出す。
それからは蛇行を見つけるや否や
右に行くのか左かを見極め、インコースを取るため棒で漕ぐ。
ひたすら漕ぐ。
100回漕いでも2メートル位しか進まない。
「進路は変わっているのか???」
と心の中で呟きながら、ひたすら漕ぐ。
なんか忙しいことになってきた。
・・・・・・・
その甲斐あってか筏はかなりインコースに寄る。
このまま行けば外側に振られる前に、緩やかな流れに乗れるんじゃないかと楽観視する。
結果はその通りだった。
忙しいことになったが、「アマゾン楽勝!」と呟やく。
しかし・・・
アマゾンは楽勝ではなかったのだ…。
続く。