子どもたちが待ちに待った冬休み。そこにやってくるお楽しみキャンプ。
このキッズキャンプも夏から始まり、秋、冬と3回目となりました。
一度参加してくれた子どもたちが気に入ってくれてリピートしてくれるのは大変うれしいことです。さて、今年度ラストの冬の回、一体どうなることやら、始まり始まり〜。
事前ミーティング
やまびとクラブのキャンプは、まず1週間前くらいに参加者の事前ミーティングがあります。
その中でどんな仲間と共に過ごすのかとか、スケジュールの見通しなどをみんなでワイワイとおしゃべりしながら確認するのが目的です。
特に今回は冬場のキャンプでもあったので、保護者の皆さんもキャンプの格好について興味津々でした。私たちと事前に顔を見ながらお話しできるので、わからないことも事前解決で当日に臨めます。
冬キャンプのはじまり
小雪舞う朝の集合。
保護者の皆さんも心配しながらのお見送り。
1日目はちょっと遠出して、くじゅうへ行きます。くじゅう連山の一つ久住山の麓に山小屋があって、そこにアメリカインディアンのティピーという巨大なテントがあります。
今回はそこが目的地の一つで、ティピーの中で焚き火をするのです。
まずは到着したら、薪になりそうな木を拾ってきては、適当な長さに折るという作業をしていきます。薪は森の中に無限にあるのではなくて、乾燥していてかつ指くらいの太さのものを探すこのになりました。そうでないとすぐに燃えて終わってしまうので、せっせと集めていきました。
その後、久住山の麓をトレッキング。子どもたちの目にはまだ久住山が見えていなくて、歩いていくと目の前が開けてきてババ〜〜ンと視界がひらけて久住山が見えるのです。「うわぁ〜〜〜」感嘆の声が出ています。が!それもつかの間、草っ原で戦いごっこ開始です。
Tommyさんが柔道技で1本を取ると、次々に「僕もやって〜」と投げられて遊ぶ。
とにかく大地が草がモコモコで柔らかなのです。
女子たちは影で記念撮影。
子どもたちは遊びの天才で、道の脇に生えている大量の細竹に無理やり入っていき迷路ごっこ。次々に入っては消え、しばらくすると別の場所から出てくる。
竹を踏みしめる音だけが聞こえてくる。やってみると、実に楽しい感覚がするのです。
トレッキングの後は、ポリタンクを持って水汲みへ。
くじゅうは湧き水もあれば温泉もある。そんな豊かなところ。水汲みをした後、温泉であったまってから帰るはずでしたが・・・。
今回行った温泉は、ラムネの湯で有名な「七里田温泉」
たくさんの泡が体についてそれが体を芯から温めてくれるはずでした。
受付で言われたことは「今日は36度ですがいいですか」
何も考えずみんなで「はい!」
「ちょっと低めだからじっくり1時間は浸かってたら温まるよ」
そう言われて、鍵を受け取る。
ここは、鍵を受け取り、受付からさらに歩いて温泉まで移動する。そして、自分たちで鍵を開けて、閉めて入るという仕組み。
行ってみると、ラッキーなことに貸切。男風呂は男子4人+Tommyさん。女風呂は女子は1人+なみどんだけ。
女の子はとても鼻が効くらしく、温泉の鉄の匂いにクラクラしながらも、36度だったので延々と入り続ける。「もう〜これ地獄やん…」って言いながら(^_^;)
男風呂からは、常にワイワイ賑やかすぎる声。小学生ではありますが、性に興味津々なお年頃。どこに泡がついただの、オナラが出ただのワイワイやっておりました。
まっ、誰もいなかったので、大目に見るとしますか〜〜(^_^)
みんなが上がる頃、別のお客さんが見えられて、「シ〜〜〜」って言いながらみんな出てきておりました。
焚き火をする
いよいよ焚き火タイム。今回のキャンプの大きな活動。
火を起こすには、最初は小さな細い木や杉の葉、松ぼっくりなどで火種を作る。
そこに中くらいの枝を置いていく。それが落ち着いてきたら太枝を焚べていく。
その太枝の置き方も縦に置いたら、次は横という感じで、枝同士がくっつかないように工夫していく。ついついいじりすぎて、薪が崩れたりして、何度注意されただろう…。
火が落ち着いてきたら、上に網を吊るして、その上で鶏の手羽先を焼く。じっくり焼くことで、弾力ある美味しいチキンになっていた。
他にもご飯とあったか豚汁もありましたよ。
Tommyさんに言われたこと「アメリカインディアンに伝わる言葉に”大きい火は暖かくない。小さい火があったかい”。つまり、焚き火はどんどん大きくすればいいってもんじゃないぞ。大きいと結局、火から遠ざかることになり、前面しか温まらず背面は寒いものだ」
薪をじゃんじゃん焚べるのもよくないし、焚べた薪を触りまくるのもよくない。
静かに火を見入る時間も大事なんだなぁ。
翌朝、目覚めると銀世界
実は寒波が来ていて、福岡でも小雪舞っていたほどだったので、標高高いくじゅうではもちろんの零下になっていた。夜は小屋の中でマット、寝袋を使い、子どもたちが寝てしまったら、上から毛布をかけて寒さを凌いだ。
目覚めると、白いティピーがさらに真っ白。
前日に伝えていた雪遊びの格好を子どもたちは自分たちで着替え、長靴を出して、遊びに出かけた。
まずは雪を触ってみる。柔らかい。ふわふわ。食べてみたい。味見していたね…。
しばらくすると、丸めてみたり、枝を振り回しながら、木についた雪を叩き落したりと、いろんな雪の感じ方をしていた。
初めての雪遊びになかなか帰ってこなかった2年生。「朝ごはんだから、早く戻っておいで〜」となったら、小屋に入って泣き出した。
「手が冷たい〜〜。足も冷たい〜〜。こんなに辛いなら来んどけばよかった〜〜〜。」
それでも、朝ごはんをチビチビ食べて、冷たい手で荷物を運んで、2日目の活動の場へ移動することとなる。
ポッカール体験
ポッカールって知ってますか?私たちも今回、初めて見つけたアクティビティです。
ドイツの登山家が発明した下山を楽しむためのスポーツソリのことです。
今回お世話になったのは「阿蘇ネイチャーランド」さん。
こちらのスタッフさんに聞くと、もう10年も前からポッカールをやっていたそう!
阿蘇の雄大な大地で思いっきり遊べるから、気持ちよかったです。
初めは恐る恐る乗っていた子どもたちも、すぐに慣れて、みんなで一列に並んで競争を楽しむようになったり、マイペースでの滑りを楽しんだり、それぞれの楽しみ方があるのだなぁ。
「阿蘇ネイチャーランド」の皆様、大変お世話になりました!
この日の宿泊は筑紫野の山人庵にテントを張りました。室内に張ったので、風もなく暖かく、ぐっすり眠れたのではないでしょうか。
筑紫野を堪能する
筑紫野には大人気の海賊船のある公園があります。筑紫野総合公園です。
3日目はそこで遊ぶことにしました。よく行く子もいたので、その子にオススメ遊具なんか聞きながら遊びました。
今まで自分の気持ちが優先で言い合いになることが多かったのですが、最終日にこうやって全員でじゃんけんしている姿に成長を感じてしまいます。
言い合いしたり、仲直りしたり、自分の意思を主張したり、譲ってあげたり、子どもたちはいろんな経験をしながら、人との関わり方を学んでいくのでしょう。
子どもたちでパーティーを開こう
午後は、このキャンプで1年間のまとめなので、子どもたちでクッキングして保護者をおもてなしすることに!事前ミーティングでメニューを決めて、前日の夜に担当を決めて、当日は自分の役割を全うするばかり。
今回のおもてなしメニューは、ピザ・ポテト・唐揚げ・カナッペ・ケーキの5種類。
男の子たちはジャガイモ掘りからスタート。女子はピザ生地つくりからスタート。それぞれにゼロから作り上げた今回のお料理たち。
お料理のコツなんかも、会食の時にお伝えしたりして、本当に美味しくできて大満足でした。
お腹が落ち着いたら、今回のキャンプの振り返りを一人ずつ話していきました。
辛かったこと、楽しかったこと、美味しかったことなど2つずつ話すことになったけど、どの子も辛かったことを出さなかったことにびっくり!
終わりよければ全て良し?!いい気分で帰っていきました。
みなさん、良いお年をお迎えくださいね。また来年もキャンプにおいでくださいね。