寒い寒い冬を吹き飛ばしたくて
三線ミュージシャンのまりりんこと柴尾真理さんに「里山カフェを琉球ワールドに一緒にしよう!」と提案しました。
すると、快くお返事をくださいまして、2/26に無事に開催することができました。
うららかな小春日和の日に
2月の里山は結構冷え込む。年によっては積雪があるくらい。
今年は本州や北海道は積雪が多かったが、九州の雪は少なかったのではあるまいか。
ここの里山では年に数日積雪で除雪車が出ていたのですが、この冬は1回も出ていない。
それでも冷え込みはするもので、2月のイベントをドキドキしながら待つ。
当日はうららかな小春日和。室内にいる方が寒いくらい。
そこで、前日告知でアウトドアライブも取り入れることにしました。

まずは沖縄話とクッキング
感染症対策で大きな移動が制限され、なかなか旅行すらできていない。
私の周りには沖縄好きなとっても多い。沖縄の暑さ、海の美しさ、人の優しさ、料理の美味しさなど魅力をあげたらきりがないくらいです。
今回は八重山民謡と沖縄スイーツ体験を展開しました。
私と沖縄
私が沖縄に通うようになったのは、やはり大好きな海、ダイビングを楽しむためです。
私がダイビングを始めたのは、働き始めてすぐ。憧れの海へのデビューです。
両親が心配すると思って、こっそり始めた趣味でした。結局は道具がでっかすぎて、バレてしまったのですが…。
初めての沖縄でのファンダイビングは、ひとり旅。一応、福岡で所属していたお店の系列店にお世話になったのですが、知り合いゼロのひとり旅。
初めての一人旅にドキドキしながら行くと、「福岡から一人でやってきてくれる!」と言って、店ではなく、その日一緒になった沖縄の地元ゲストが私のためにサーターアンダギーを作って持ってきてくれたのです。
あの時食べたサーターアンダギーが美味しくて美味しくて、それからサーターアンダギーが大好物になりました。
彼女によるとサーターアンダギーは、中まで火が通るように低温で時間をかけて揚げていくのだそう。丁寧に作られたその味を私はずっと忘れないでしょう。
それから、何度も沖縄に行きました。しかも本島ばかり。本島のポイントが多すぎて、いまだにまだ潜れていない場所があるくらい。沖縄には海の魅力に溢れているのです。
あれから○十年…。すっかり大きく成長した私は、ウェットスーツが苦しくてシュノーケリングばかりになってしまっている。

ダイビングをしなくなって毎年の通いは無くなっても、不思議とご縁があるようで、何かと行くための理由ができるのである。あぁ、また行きたいなぁ。
和ハーブを勉強した際には、琉球ハーブを学ぶ機会があり、沖縄のハーブについても興味深く触れさせてもらった。気候が違うので、育つハーブも、お料理の仕方も違って面白い。
中でも月桃というショウガ科の植物は香りが最高に良くて、化粧水になるばかりかスイーツにまでなるのだから面白い。
カーサームーチーを作ろう
カーサームーチーとは伝統沖縄菓子の一つ。カーサーとは月桃で、ムーチーとは餅。つまり、月桃の葉っぱで包んで作られた餅である。
できた餅は月桃の香りと効能が染み込み、香り高く、抗菌力、浄化力もあり、食べると体がスッキリするようなスイーツなのである。
この里山は気温が低いので、月桃は育たない。そこで、月桃の葉の代わりになるものを探した。
里山の薬草ハーブで包み込む里山ムーチーを開発した。

それをみなさんと体験で作っていただく。
(1)餅の生地を作る。お好みで紫芋粉を入れる。
みなさん紫芋粉を入れて、鮮やかな紫色餅になっていた。
(2)里山ハーブは、クマザサを準備。よくお正月飾り門松に添えられているのをよく見ていた。
クマザサは、どこにでも生えているわけではなく、一部分にだけ群生している。そこで群生地を持つHさんにご協力いただき、30枚ものクマザサを分けていただいた。
クマザサは万能で、外用でも内服でもどちらも使える。切り傷、打ち身、そして胃腸薬、腹痛など体内を浄化する作用があるようです。
(3)クマザサに包んだら、20分ほど休ませてから、25分蒸しあげる。
簡単に出来上がる。まさに里山と琉球が合わさった面白いスイーツができた。
三線ライブと琉球お茶会
蒸しあげる時間に隣の公園で三線ライブ。優しい音色が山に響くようだ。
だんだん三線の音色に慣れ、八重山民謡になると、沖縄踊りでみんなも参加して踊る。
踊って参加すると、とても愉快な気分になった。

ライブが落ち着いた頃、里山ムーチーも完成した。
それぞれのグループごとに性格が表れて、面白いムーチー作りであった。やっぱり、自分で作ったものが一番美味しいものです。
熱々のお餅となみどんが作ったサーターアンダギーをお皿にのせて、沖縄でよく飲まれるサンピン茶を入れて、ティータイム。
アウトドアで歌って、踊って、味わって。最高な時間となりました。
動画の後半に三線ライブを楽しむ様子、ムーチーを取り出す様子があります。