春のキッズ冒険キャンプ⑵〜世界遺産宗像・大島オルレを歩く〜

今回の冒険は世界遺産”宗像”を知ることと釣りでした。

その釣りが荒れた天気のため、思うようにできませんでした。初日は大雨は避けられたものの、海に着くと、岩にぶつかる波が荒すぎて、ドドーーンと白波立っていました。

そんな天気にお構いなしに、子どもたちは「釣りがしたい!」の1点張り。
海の状況を実際に見て、白波を見たときに、少々の恐れを感じ、頭では納得しても心は納得してくれなくて…
「せっかく釣りに来たのに・・。」そんな言葉が溢れて、怒りに変わっていくのが見えるのでした。

【1日目:釣竿に慣れる】

釣り竿に慣れるために、荒れた海には行かず、囲まれた湾内で釣り針に餌をつけて、投げる稽古。周りに人がいないかチェックして投げること。投げる時はコツがあって、釣り糸がからまないように気をつけること。

【2日目: いよいよ島に渡る】

この日は風も強く、未だに白波立っていた。この日の宿から電話があって「今日の船は出るかわからんから早めにいく方がいいよ」との助言もあり、朝2便目の船に乗ることに・・・。ギリギリの運行。私たちの次の便から欠航になったという・・・
喜び勇んで乗ったフェリーでしたが、乗客の方に「今日は揺れるから後ろの方がいいよ」とアドバイスもらいつつ出航したのでした。

始めは揺れが「ジェットコースターのようで面白い!」とはしゃいでいた子どもたちでしたが、下船するときには顔面蒼白。
全員船酔い・・・。急いでトイレへ・・・。

気を取り直して、手作りハンバーガーランチで元気を取り戻して、いざ島へ!

【それでも釣りはできない】

島に渡っていざ釣りへ!ともならず、やっぱり悪天候は海にまで影響を与えるもので、岩壁にぶつかっては打ち砕かれる大波。
こんな海況で海に落ちでもしたら、いくらライフジャケットをつけているとはいえ、今度は体ごと岩壁に打ち付けられ命だって危険です。
「僕たちは釣りがしたいのに…」
なかなか機嫌のコントロールできない子どもたちもいましたが、自然の厳しさを知る機会となりました。

【宗像大島オルレを歩く】

予定していた宗像大島オルレ。ここには、宗像大社中津宮があります。宗像大社は辺津宮、中津宮、沖津宮の三社で構成されていて、そのうちの中津宮が祀られています。
沖津宮のある沖ノ島は、もともと女人禁制で、さらに世界遺産になったことで一般の立ち入りも禁止となりました。現在は神官一人だけ島にいて守ってあります。

(前向きにオルレを楽しむキッズ)

大島には沖津宮遥拝所が作られており、沖ノ島を眺めつつ沖津宮を拝むことができました。

荒天の海は少し怖くて、風も激しく、厳かな雰囲気の中、それぞれに沖津宮を眺めたのでありました。
「どうか釣りができますように…」

今回のキャンプでは自分で作る魚料理とプロが作る魚料理を味わうために、2泊目は民宿に宿泊していました。
後から知ったのですが、今回の民宿はお料理で有名なとこだったようで、夜には豪勢なお刺身から始まり、焼き魚、煮魚、揚げ魚・・・とフルコースでした。
おやつパーティーを計画して、部屋のテーブルにおやつの準備までして夕食会場へ。いただいた夜ご飯は、それはそれは美味しくて、お腹がはちきれそうになるくらいの満腹。おやつパーティーは…片付けパーティーとなっておりましたとさ(笑)。

【快晴の3日目!】

いよいよ最終日。この日は朝から快晴で、朝日で目覚めました。
民宿の朝ごはんも朝からお魚の漬けに卵かけご飯。そして焼き魚。

しっかりと朝ごはんを食べて、いざ釣りへ出発!

午前中はお土産も兼ねて、釣り堀体験。

到着すると、すでに始まっており、釣竿を振るもなかなか当たりが出ずに、子どもたちは飽きてくる…。

横にある小アジの養殖堀の方に興味が出て、眺めていたら、一羽のカモメが飛んできて小アジを咥えて逃げてった。それを見つけた子が、カモメを追いかけていくと、ポ〜ンと咥えたアジを投げたのです。
「よっしゃ!」とそれを捕まえる子ども。スタッフに交渉した結果、持って帰って良いとのこと!これが最初の成果となったとさ。

子どもたちに釣り上げる感覚を味わわせてやりたいというスタッフさんが、釣竿を投げてくれて、獲物がかかると、子どもたちと交代して釣り上げる経験をさせてくださいました。
大物がかかったときの釣竿の引き具合はとても強くて、魚との駆け引きをしながら、ゆっくりと巻いていき、魚の姿が現れたときの喜びようは最高でした。

タモで魚をすくい上げて、大物ゲット!ビチビチと跳ねる魚を持ち上げてハイポーズ。

お弁当を食べたら、いよいよキャンプも最後の活動。子どもたちと活動を話し合うと即決で「釣りがしたい」とのこと。

そのまま、港で釣りをしました。

みんな釣竿の扱いもすっかり様になりました。しかし!自然は子どもにも容赦なくて、釣果はゼロでした。小アジすら釣れないのです。

ここに通う釣り人に伺うと、最近は小アジはいないんだとか。代わりに違う魚が来ているけど、その小魚たちは釣れないんだそう。夜遅くや早朝だと少しは釣れる事もあるのだとか。海の状況も地球温暖化の影響か?人間生活の影響か?着々と何か変わってきているようです。

【子どもたち島を出る】

帰りの船は海況も良くて、最高に気持ちいい。自分たちで甲板に出て、海風を浴びながら、おしゃべり。

「うんうん、海ってこれがいいのよね」

終わりよければ全て良し?という感じで、キャンプの前半の不機嫌も何処へやら。

港に到着してから、今回の釣果を確認して、みんなで山分け。

つまりは、空き地を見つけてそこで魚を捌くのです。初日の小アジ捌きとは全く違う包丁の感覚。
「僕、自分でやってみたい!」という小学3年生。トミーの監督のもと、ゆっくりと確実に大きな魚を捌いていきました。
その姿を見ていた他の子たちも、大きな魚を捌いてみる。巨大な頭に慄きながらも3枚に下ろしました。

捌く様子はこちらをクリック!

https://www.instagram.com/reel/C5BSLmhP5Lj/?igsh=dGNyNjVneHdyOW9p

捌いた魚はとてもありがたくて、頭も、骨までも、みんなで分けて持ち帰りました。
きっとご家庭で美味しいお魚料理に変身したことでしょう。
その魚を食べながら、3日間の話をお家の人に報告できたら、これまた言語表現も心も成長していきますね。

悪天候で始まったキャンプでしたが、自然の猛威と、そして楽しさを感じる機会となりました。

次は、夏休みにキッズ冒険キャンプは開催します。
参加したい方は、気になる方は、ぜひご相談ください。

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