みなさんは七草粥を食べましたか?
Kaoくらしの研究所によると女性の31%、男性の27%の人が七草を食べているというデータがあります。Kaoくらし研究所より
七草粥は家族の無病息災を祈って食べるものです。そんなフワリとした意味もあれば、七草の各々の効能を知れば、食べる薬なのだと理解するでしょう。
今週末の里山カフェの日替わりランチは、七草粥を炊いています。まだの方は食べにお越しください。お腹に優しくてあったまりますよ。
本日のゲストさまは、”家では食べないから、こちらで食べられて良かった^_^”と言っていただき、おかわりまでしてくださいました。
ある人は、七草粥を食べるために食堂へ行く。
またある家族はスーパーで七草セットを買う。そして、親子で野草を確認しながら味わう。
ある家族は七草を摘みに行ってみる。家族のイベントにするのもステキですね。
みなさんは、どんな人日の節句を過ごしていますか?
今年のやまびとクラブでは、七草ハイキングをして里山を歩き、自分の手で七草を摘む経験をしていただきました。
まずはTommyさんの畑に行こう
Tommyさんの畑は、植えられた野菜もあり、自然に生えてきた草たちありで、賑やかです。
今回、摘みたい七草は、自然に生えてきた草たちの中にあります。
すぐに見つかるのが、ハコベラとナズナ。
すでに小さな蕾を付けているのも、チラホラ。
そして、植えていた大根がスズシロ。
さらに、こぼれ種の蕪がスズナ。
セリは水辺に生えてます。今はまだ寒い時期。やっと出たばかりのセリを摘んじゃった。
この時期に探すの難しいのが、ゴギョウとホトケノザです。
ゴギョウはどこですか?
畑にないので、畑を出て里山を歩くことに。
ゴギョウの代わりに、ノビルを入れることもあるそう!
そこで、ノビルを収穫します。
これが、また力とコツがいる。手で引っ張るでは、必ず失敗するのです。
スコップでガッツリ下からひっくり返すイメージで掘り起こします。
すると、まだまだ小さな白い球が出てきます。その球根とネギのような葉っぱを全て食べるのです。
七草名人に出会う
またしばらく歩くと、畑仕事をしているおばちゃんがおられて、話しかけてみました。
実は、おばちゃんは昔、七草セットを500個くらい作って出荷していたのだそう✨✨✨
七草を作っていたときは、一月三日には出荷があって、お正月をゆっくり過ごせなかったと言います。
私たちは、幸運なことに七草名人に巡り会ったわけです。そこで
“ゴギョウとホトケノザは、どこかに出ていますか?”
と尋ねたところ
“まだ寒かけん出とらんとたい”
やはり、やはり。
出荷の際は、代わりに、ノビルやヨモギを入れていたんだって。
せっかくだから、おばちゃんの畑を見せていただくことにしました。
そこには、美しい朱のにんじんが収穫されていました。
“持っていかんね〜”
おばちゃんご自慢の里山根菜類!これは生で食べたいねとゲストさんも感激。
畑でティータイム
Tommyさんがお湯を沸かして、熱いココアを飲みました。
お湯が沸くまで、それぞれのシートの上で大地に寝転がり空を見上げました。
ゆっくりと雲が流れて、爽やかな気分になりました。
ティータイムのあと、キッズがヒンズー教を学ぶためのカードをオラクルカードにしてメッセージをもらいました。
今回の可愛いゲストに出たメッセージは…
“歩いていたら、素晴らしい出会いがある”
英語とイラストのカードをみんなで読み解くのだけど、最後に彼女に届いたメッセージを聞いてみると、とってもステキにまとめてくれました。
まさに、今日は歩いていたら、発見ありでした。解決のキーパーソンなおばちゃんに出会えたのもステキな引き寄せ。
実は、このおばちゃんは、里山でも働き者で畑名人な方で、御年90歳越えのスーパーウーマンだったのですよ!
ほんとに出会えてラッキーでしたね。
最後の幸運!
ティータイムでゆっくりして、立ちあがろうとしたとき、先程のおばちゃんがやってきて
“ほら!見つかったよ!これがゴギョウたい!”
そう言って、手のひらいっぱいに広がったゴギョウを持ってきてくれたのです✨✨✨
最後の最後に本物のゴギョウを見れて、全員スッキリして帰路につきましたとさ。
その後のはなし
帰ってから、今日参加された親子さんより、メールが届きました。
七草の絵本を見ながら、テーブルに七草を広げている様子の写真付きです。
“七草玄米粥にして美味しくいただきました”
という嬉しいメッセージ。
やっぱり自分たちで探しながら摘んだ七草は貴重で食べるときも、一口一口を噛みしめながら食べてる様子が想像できます。
親子でそんな一日が過ごせるってステキだなぁ。こうして楽しみながら、家族の風習や日本文化が引き継がれていくといいですね。