こんにちは。あなたと自然のお仲人「山人クラブ」でハーバリストのNamiです。
最近は、夏の暑さもあって、汗もができていろんなところに痒みが発生しています。
そんな痒みに対して、思いっきり ボリボリ掻き毟ると余計に悪化しますよね。
そんな時は、薬に頼ってみましょう。薬は肌に直接吹きかけますので、経皮から体内に浸透するということを忘れてはいけませんね。身体に入っても、安全な薬を選ぶように心がけましょう。
そこで、今回は、ヘアトニックスプレーの作り方をまとめてみました。
1. ローズマリーって、どんな植物?
シソ科の植物で、使用部位は花・葉・茎です。精油を作る際には葉っぱを使用しています。お料理には、茎ごと入れたらハーブの香り高いオシャレで動物性の匂いを消すことができます。
主な成分としては、ロズマリン酸、1.8シネオール、カンファー、ボルネオール、酢酸ボルニル、β-カリオフィレンがあります。
ラテン語で「海のしずく」の意味というで、マリー(マリア様)とローズ(バラ)で「マリア様のバラ」というニックネームもあります。
テレビ等で、「香りが認知症に効果的!」とはやされて一躍有名になりましたね。香り効果が、記憶力や集中力を高め、精神を高揚させ、軽い鬱病を和らげるからです。
でも、気をつけておきたいことがあります。高血圧症・妊娠中・てんかん・心臓疾患のある人は、使用を控えるようにしましょう。必ずかかりつけのお医者さんに相談しましょう。
2. ローズマリーの伝説
中世ヨーロッパ。ハンガリーの王妃エリザベートはとても綺麗で人生謳歌していましたが、彼女も70歳を過ぎた頃、美貌も元気もなくなってきました。王妃は晩年,手足が痛む病気に苦しめられていました。(リウマチ・痛風説)そんな王妃エリザベートを気の毒に思った錬金術師がこのハンガリーウォーターを献上したという説。
王妃エリザベートは、その液体を身体に塗ったとも飲んだともいわれています。その魔法の水で、みるみる元気になり若返りました。
すると、王妃はなんと70歳を過ぎていたのに、隣国ポーランドの20代半ばの王子から求婚されたのです。結果的には、断ってしまったそうですが・・・。
そこから、ローズマリーのハーブティは「若返りのお茶」と言われています。
3. ローズマリーの効能
- 頭脳明晰・集中力・記憶力を高める
- 精神滴な疲労を癒す
- 頭痛と偏頭痛、軽いめまいにもいい
- 利尿作用があり、むくみ対策
- 低血圧の人の目覚めをよくする
- コレステロール値を下げる
- 更年期障害の症状の緩和
- お腹の張りを鎮める
- 歯肉炎
- 鼻水・鼻詰まり・痰が絡む喉をすっきりさせる
- 血行がよくなるので、筋肉疲労やリウマチ、神経痛の症状を緩和
- フケ・抜け毛を防ぐ
- 脂性肌の改善→にきび予防
- 強い収れん作用→たるんだ皮膚に効果あり
- 肉の臭みを消し、鮮度長持ち
- ロズマリン酸が多く含まれていて、花粉症やアレルギー性皮膚炎などのアレルギー症状に効果的
こんなに効果があるなんて!!万能ハーブですね。
4. ローズマリーの使い方
フレッシュハーブで使う場合
- 肉料理に
- スパゲッティを炒める時
- チキンのオーブン焼き
- みじん切りにしてパンやクッキーの生地に混ぜ込む
- フレッシュハーブティ
- ハーブオイル(オリーブオイル+ローズマリー+ニンニク+黒胡椒)
- 香り塩(ハーブを洗って乾かし、天然塩と一緒にミキサーなどで粉砕)
精油で使う場合
- 芳香浴
- オイルトリートメント
- アロマバス
- スチーム
- 湿布
- スキンケア
- ヘアケア
- 香水
5. 実践「ヘアトニックを作ってみよう」
(1)50mLスプレーボトルを準備します。
(2)濃いめにローズマリーティを作っておきます。
(3)エタノール5mLにペパーミント、ユーカリ、ティーツリーなど抗菌力の高い精油を合計で10滴になるように入れて、よく混ぜてから、容器に入れます。
(4)グリセリン5mLを加えて、さらに混ぜます。
(5)ローズマリーティを40mL、注ぎ入れてよく混ぜたら出来上がり。
痒いところに、さっとひと吹き。グリセリンの効果もあって、乾燥も防いでくれることでしょう。ローズマリーと精油たちのパワーで、す〜〜っとして、嗅覚から触覚から、痒みとフケを抑える効果を発揮してくれます。
実は、これ肌全般にも使えます。虫刺されで痒いところにも一拭き。「シュッ!」痒みが抑えられるでしょう。
6. まとめ
夏になると、ローズマリーの力を借りることが多くなります。
夏バテでボ〜〜っとした頭をローズマリーの血行促進力で活性化させます。血行がよくなると、脳にも血液がよく回り、頭がスッキリするのです。頭がクリアになると、やる気も湧いてきますね。
また、ロズマリン酸というポリフェノールがアレルギーやパーキンソン病などにも効果ありとも言われています。子どもから高齢者にまで効果のあるハーブなのです。
緑の薬 ハーブの薬効は、穏やかな効き方で安全と言えるでしょう。緊急時以外であるならば、効き目穏やかで優しい緑の薬を使って、私たちの体を心地よく保っていきたいものです。